◆「日本一の観光案内所」基本構想―「日本一の観光案内所」であり続けるために―
山形市が目指す「日本一の観光案内所」は、「来訪者に山形の旅を最高に楽しんでいただくことを目指し、発展し続ける場所」です。また、「日本一の観光案内所」であり続けるためには、インバウンドの急増や旅行のデジタル化、来訪者ニーズのさらなる多様化など、山形市の観光を取り巻く環境や社会情勢の変化が今後も見込まれる中で、変化に柔軟に対応していくことが必要です。「日本一の観光案内所」であり続けるために、全体的な方向性を示す「コンセプト」、案内所を支える理念である「基本理念」、具体的なテーマ・取り組みである「重点日本一」を整理しました。
▽《コンセプト》「暮らしと観光がつながる」
山形の魅力は「ひと」であり、「ひと」が紡いできた文化や歴史といった「暮らし」であると考えています。「観光」の延長線上には「暮らし」があり、山形の「ひと」が紡いできた「暮らし」を感じてもらう「観光」を通して、来訪者は本物の山形に触れることができ、地域住民は山形の魅力を再発見することができます。そして、来訪者と地域住民がもっと山形を好きになることで、山形の観光の価値が磨かれていくと考えています。
《基本理念》
山形市の観光を取り巻く環境や社会情勢が変化しても、柔軟に対応し「日本一の観光案内所」であり続けるために行う各取り組みに横串を通す基本理念を3つにまとめました。
(1)来訪者一人一人が最大限満足できるサービスの提供
さまざまなテーマにおいて“日本一”を目指し、来訪者の多様なニーズに応じ、最大限楽しんでもらうためのきめ細やかな情報とワンストップなサービスを提供します。
(2)期待を超える「驚き」と「感動」の追求
山形の魅力を余すことなく伝えるとともに、五感で感じられる体験・空間づくりをすることで、旅の目的地となり、何度でも訪れたいと感じられる場所を目指します。
(3)サステナブルな地域経済循環の推進
来訪者、地域住民、観光事業者の三方よしの視点で、持続的な地域経済の活性化を目指します。
《重点日本一》
コンセプトと基本理念に基づき、さまざまなテーマにおいて“日本一”を目指し続けることで、「日本一の観光案内所」の実現につなげていきます。特に、重点的に目指すテーマとして8項目を、「重点日本一」と位置付けました。
〈重点日本一〉
(1)地域の魅力を体感できる
(2)温泉に行きたくなる
(3)長く滞在したくなる
(4)地元を再発見できる
(5)文化創造チャレンジ
(6)次世代の観光づくり
(7)わくわく働く
(8)地域とつながる
《整備エリアの考え方》
本観光案内所は、山形の観光の玄関口であり、鉄道やバスなどの交通結節点である山形駅周辺部での整備が望ましいと考えています。現在観光案内所がある山形駅の「改札前エリア」を中心に、「東西自由通路エリア」、かつて山形ビブレがあった「旧山形ビブレエリア」の全体を観光案内所と見立て、本観光案内所の核として、エリアでの役割や機能・サービスの分担をしながら整備を行います。
[核となる整備エリアの現状]
※詳しくは本誌3ページをご覧ください。
《事業の流れ》
本観光案内所は基本構想策定後、来訪者や地域住民、観光事業などのさまざまな関係者と合意形成を行い、事業手法の検討と決定、設計・工事、運営準備といった段階を経て整備を進めていきます。事業内容に応じ調整を図り、2027年度以降の供用開始を想定しています。事業の進捗状況などについては随時お知らせします。
[プロジェクトの流れ]
〈プロジェクトの順序〉
基本構想策定
↓
事業手法の検討・決定
↓
設計
↓
工事
↓
運営準備
↓
供用開始
問合せ:観光戦略課
【電話】内線425
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